【原文・現代語訳】つれづれなるままに(『徒然草』より)
原文①つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、②心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、③あやしうこそものぐるほしけれ。現代語訳①手持ちぶさたなのにまかせて、一日中硯に向かって、②心に〔浮かんだり消えたりして〕うつってい...
① つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、
手持ちぶさたなのにまかせて、一日中硯に向かって、
つれづれなる=[形動]ナリ「つれづれなり」体
ままに=[連語]
日暮らし=[副]
硯=[名]
に=[格助]動作の対象
向かひ=[動]ハ四「向かふ」用
て=[接助]単純な接続
ままに=[連語]
日暮らし=[副]
硯=[名]
に=[格助]動作の対象
向かひ=[動]ハ四「向かふ」用
て=[接助]単純な接続
② 心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、
心に〔浮かんだり消えたりして〕うつっていくつまらないことを、とりとめもなく書きつけると、
心=[名]
に=[格助]場所
うつりゆく=[動]カ四「うつりゆく」体
よしなしごと=[名]
を=[格助]動作の対象
そこはかとなく=[形]ク「そこはかとなし」用
書きつくれ=[動]カ下二「書きつく」已
ば=[接助]偶然条件
に=[格助]場所
うつりゆく=[動]カ四「うつりゆく」体
よしなしごと=[名]
を=[格助]動作の対象
そこはかとなく=[形]ク「そこはかとなし」用
書きつくれ=[動]カ下二「書きつく」已
ば=[接助]偶然条件
③ あやしうこそものぐるほしけれ。
妙に正気を失った気分になる。
あやしう=[形]シク「あやし」用・ウ音便
こそ=[係助]強意(結びの語:ものぐるほしけれ)
ものぐるほしけれ=[形]シク「ものぐるほし」已
こそ=[係助]強意(結びの語:ものぐるほしけれ)
ものぐるほしけれ=[形]シク「ものぐるほし」已