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高校古典

【句形・解説】五十歩百歩(『孟子』より)

梁の恵王が孟子にたずねた。「私は日ごろ、国を強く豊かにするために心を尽くしている。隣国はこのような政治を行っていないのに人口が減らず、我が国の人口は増えない。国力に差がつかないのはどうしてであろうか。」孟子は次のように答えた。 ① 孟子対曰...
高校古典

【原文・書き下し文・現代語訳】五十歩百歩(『孟子』より)

原文 梁の恵王が孟子にたずねた。「私は日ごろ、国を強く豊かにするために心を尽くしている。隣国はこのような政治を行っていないのに人口が減らず、我が国の人口は増えない。国力に差がつかないのはどうしてであろうか。」孟子は次のように答えた。 ①孟子...
中学国語

【解説】平泉(『おくのほそ道』より)【中学国語】

(1)三代の栄耀一睡のうちにして、…… ① 三代の栄耀一睡のうちにして、大門の跡は一里こなたにあり。 〔奥州藤原氏の〕三代の栄華も一瞬の夢のあいだのようであって、〔平泉館の〕大門の跡は一里手前にある。 三代=平安時代後期に東北地方を支配した...
中学国語

【原文・現代語訳】平泉(『おくのほそ道』より)【中学国語】

(1)三代の栄耀一睡のうちにして、…… 原文 ①三代の栄耀一睡のうちにして、大門の跡は一里こなたにあり。②秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形を残す。③まづ高館に登れば、北上川、南部より流るる大河なり。④衣川は和泉が城を巡りて、高館の下にて...
中学国語

【解説】旅立ち(『おくのほそ道』より)【中学国語】

(1)月日は百代の過客にして、…… ① 月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。 月日は永遠にとどまることのない旅人であって、やってきては過ぎ去る年もまた旅人である。 百代の過客=李白の「春夜宴桃李園序」にある「夫天地者万物之逆旅...
中学国語

【原文・現代語訳】旅立ち(『おくのほそ道』)【中学国語】

(1)月日は百代の過客にして、…… 原文 ①月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。②舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして、旅を栖とす。③古人も多く旅に死せるあり。 現代語訳 ①月日は永遠にとどまるこ...
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【品詞分解】中納言参り給ひて(『枕草子』より)

現代語訳と品詞分解の読み方・凡例はこちら。 (1)中納言参り給ひて、…… ① 中納言参り給ひて、御扇奉らせ給ふに、 中納言(=藤原隆家)が〔中宮定子のもとに〕参上なさって、御扇を差し上げなさるときに、 中納言=[名] 参り=[動]ラ四「参る...
高校古典

【原文・現代語訳】中納言参り給ひて(『枕草子』より)

(1)中納言参り給ひて、…… 原文 ①中納言参り給ひて、御扇奉らせ給ふに、 ②「隆家こそいみじき骨は得て侍れ。 ③それを張らせて参らせむとするに、おぼろけの紙はえ張るまじければ、求め侍るなり。」と申し給ふ。 ④「いかやうにかある。」と問ひき...
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【品詞分解・解説】丹波に出雲といふ所あり(『徒然草』より)

現代語訳と品詞分解の読み方・凡例はこちら。 ① 丹波に出雲といふ所あり。 丹波の国に出雲というところがある。 丹波=[名] に=[格助]場所 出雲=[名] と=[格助]引用 いふ=[動]ハ四「いふ」体 所=[名] あり=[動]ラ変「あり」止...
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【原文・現代語訳】丹波に出雲といふ所あり(『徒然草』より)

原文 ①丹波に出雲といふ所あり。②大社を移して、めでたく作れり。③しだのなにがしとかやしる所なれば、秋のころ、聖海上人、そのほかも、人あまた誘ひて、④「いざたまへ、出雲拝みに。かいもちひ召させん。」とて、⑤具しもて行きたるに、おのおの拝みて...